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中小企業が海外進出するメリットとは|成果を最大化する戦略と経営者の心得

中小企業 海外進出 メリット
国内市場の縮小や人材不足が深刻化する中で、成長の新たな道を求めて海外進出を検討する中小企業が増えています。

しかし、進出による具体的なメリットや成果について十分に理解できていない経営者も少なくありません。海外市場は販路拡大やコスト競争力の強化、ブランド価値向上など多くの可能性を秘めています。

本記事では、海外進出で得られる具体的な利点や成功のために意識したい視点、経営者に必要な心構えまで詳しく解説します。

中小企業が海外進出で成長するための5つのメリット

中小企業 海外進出 メリット 成長

海外進出によって、中小企業は国内では得られない成長の機会を手にしています。市場の広がりやコスト面の競争力、ブランド構築まで、経営上のさまざまな側面において恩恵が期待できます。ここでは、それぞれの具体的な内容を詳しく見ていきましょう。

1.海外市場への販路を確保して売上を伸ばす

海外進出は、新規顧客の獲得と売上拡大の有効な手段です。国内市場では人口減少や需要停滞が続いており、成長が頭打ちになりやすいですが、海外は人口規模が大きく、消費が旺盛な国や地域が多く存在します。

たとえばASEAN諸国やアメリカは購買力や成長性に優れ、新たなビジネスチャンスの宝庫です。進出先の需要や消費者の嗜好を分析し、ニーズに適した製品を投入することが重要でしょう。

現地拠点を設ければ、迅速な対応と信頼感の向上にもつながります。結果として継続的な売上増加が期待でき、持続的な事業成長を後押しするでしょう。

2.安価な労働力や原材料でコストを削減する

製造業やサービス業においては、海外進出がコスト競争力を強化する一因です。とくに新興国では人件費が日本に比べて低く、原材料の調達コストも抑えやすいという利点があります。

さらに現地での調達や加工を進めれば、物流コストの削減にもつながります。このような工夫によって、全体の生産コストが軽減され、利益率の向上が可能です。

ただし、地域によっては近年人件費が高騰している国もありますので、進出先の選定やタイミングを見極めることが重要です。戦略的なコスト管理を実現すれば、価格競争に強い企業体質を築けるでしょう。

3.税制優遇を活用して利益を確保する

多くの国や地域では、外国資本を呼び込むために優遇税制を設けています。進出先を選ぶ際に、法人税率や関税の仕組みを調べておくと有利に事業を進められるでしょう。

東南アジアや南米には、経済特区や免税制度を活用できるケースも多く見られます。制度をうまく利用することで、利益を確保しながら事業を展開することが可能です。

進出を決める前には必ず専門家と相談し、現地の税制や法規制について理解を深めましょう。無駄なコストを抑えながら収益性を高められる点は、海外進出の大きな魅力のひとつです。

4.海外顧客に認められブランド価値を高める

現地市場で顧客から信頼を得ることで、ブランド価値が飛躍的に高まることも期待できます。

日本製品や日本のサービスは、品質の高さやきめ細やかな対応が世界中で評価されています。現地メディアや口コミを通じて好意的な評判が広まれば、さらなる顧客獲得のチャンスが生まれるでしょう。

さらに、グローバルブランドとしての地位を確立できれば、現地市場以外への波及効果も期待できます。海外市場で築いた信頼は、企業の持続的な発展を支える土台になるでしょう。

5.経営人材の育成と組織力の強化につなげる

海外での事業運営は、経営層や社員にとって貴重な経験です。異文化や異なるビジネス慣習に対応するなかで、課題解決力や柔軟性が自然と養われていきます。

とくに現地スタッフとのコミュニケーションやマネジメントに取り組むことで、リーダーシップが磨かれます。

さらに、現地の最新事情やトレンドを吸収し、本社にフィードバックすることで、全社的な競争力が高まるでしょう。

海外での事業経験を通じて育成されたグローバル人材は、企業にとって重要な資産です。組織全体の対応力や変化への耐性が強まり、成長のための原動力になります。

海外進出のメリットを最大化するために意識したい視点

中小企業 海外進出 メリット 意識

海外進出で得られる成果は、準備と戦略次第で大きく変わります。現地の需要や文化、経済動向などを把握し、適切な対策を講じることで、失敗のリスクを抑えつつ成果を最大限に引き出すことが可能です。ここでは、経営者が意識すべき重要な4つの視点について詳しく解説します。

十分な市場調査でニーズと競合を把握する

進出先の市場を正しく理解するためには、十分な調査が不可欠です。現地では何が求められているのか、消費者の嗜好や価格感覚はどうかといった具体的なデータを集めることが第一歩になります。

あわせて、競合他社の動向やシェア、販売戦略も把握することで、自社が狙うべきポジションが明確になります。たとえば需要が伸びている分野に特化する、もしくは競合の少ない市場で差別化を図るなど、戦略の幅が広がるでしょう。

調査は机上のデータだけでは不十分で、現地に赴いて生の声を聞くなど実地の確認も大切です。丁寧な事前調査によって、リスクの高い賭けを避け、安定したスタートを切れるでしょう。

現地パートナーの選定でリスクを軽減する

海外進出の成否は、現地でどのようなパートナーと組むかに大きく左右されます。現地の商習慣や法律、行政手続きに精通した信頼できるパートナーを選ぶことで、事業運営が円滑になり予期せぬトラブルも回避しやすくなります。

選定にあたっては、単に規模や知名度だけでなく、自社の価値観や経営方針に合うかどうかも重要なポイントです。事前に複数社と面談を重ね、実績や信頼性を徹底的に確認することが求められます。

また、パートナーとは契約締結後も定期的に意見交換を行い、関係性を維持する努力が必要です。良好なパートナーシップは、事業を安定させる土台となり、中長期的な成果を生み出す力になります。

現地の法制度や文化を深く理解する

現地での事業展開では、法律や規制、文化的背景の理解が不可欠です。国や地域ごとに異なる法制度や許認可の手続きを怠ると、思わぬ罰則や事業停止のリスクに直面する恐れがあります。事前に専門家やコンサルタントと連携し、現地の法的要件を確認しておくことが重要です。

さらに、文化や価値観の違いも経営に影響します。たとえば、商談時のマナーや従業員との関係構築において、日本と同じやり方ではうまくいかない場合もあります。現地の文化を尊重し、柔軟に対応する姿勢が欠かせません。

深く理解する姿勢と丁寧な準備が現地関係者からの信頼を得るきっかけとなり、事業の円滑な運営に寄与するでしょう。

為替や経済動向に対応できる体制を整える

海外市場での事業は、常に為替相場の変動や経済状況の変化にさらされます。急激な通貨安やインフレが利益を圧迫するケースも珍しくありません。

リスクに備えるために、為替予約やヘッジ取引などの金融手段を活用し、変動を吸収する仕組みを構築しておく必要があります。

また、現地経済の景気動向や政策変更などの情報を常に収集し、柔軟に対応できる体制を整えておくことも大切です。

さらに、複数国に進出しリスクを分散させる戦略も有効です。経営者がこうした外部環境の変化に対する意識を高め、先手を打つ姿勢を持つことで、安定した収益構造を築くことが可能になるでしょう。

海外進出で期待できる成果の3つの具体例

中小企業 海外進出 具体例

海外進出のメリットは数字上の売上増加だけにとどまりません。中長期的に企業価値を高める多彩な成果が生まれる点も魅力です。

ここでは、とくに多くの中小企業が実感している代表的な成果を3つ紹介します。

1.新規顧客の獲得で売上が拡大する

海外市場に参入する最大のメリットは、国内では接点を持てなかった新たな顧客層に商品やサービスを届けられる点です。人口や需要が伸び続ける新興国市場などに進出すれば、それまでに培った技術やブランド力を武器にして売上の大幅な増加が見込めます。

現地の消費者ニーズや購買力に応じたラインナップや価格設定ができれば、定着率も高まりやすいでしょう。

さらに現地に営業拠点や販売網を整えることで、リピート顧客の獲得や顧客満足度の向上にもつながります。

国内に閉じた経営から脱却し、海外で新たな収益基盤を確立することは、経営の安定性を高める重要なステップになるはずです。顧客の多様化は将来的な強みにもなります。

2.生産性や利益率が向上する

現地での生産拠点設立や部材調達によって、全体の生産性や利益率を高めることが可能です。

たとえば賃金水準の低い地域に工場を構えると、固定費や変動費を抑えながら安定した生産体制が築けます。加えて、現地での資材調達や工程の効率化を図れば、輸送コストやリードタイムの削減にもつながります。

浮いたコストを設備投資や人材育成に振り向けることで、競争力の強化にも寄与するはずです。生産性の向上は企業全体の利益構造に好影響を及ぼし、価格競争の中でも優位性を維持するための重要な武器になります。

効率的かつ柔軟な生産基盤を整えることで、グローバル市場での競争力を一段と高めることができるでしょう。

3.新規事業のきっかけが生まれる

海外市場に身を置くと、現地特有の課題や新しい需要に気付く機会が増えます。この学びは、国内にいるだけでは得られない貴重なものです。現地の文化や生活習慣に合わせた商品開発や、現地企業とのコラボレーションが新たな事業の芽になることも珍しくありません。

さらに、海外で得た知見をもとに既存のビジネスモデルを再構築したり、別の市場へ水平展開したりする道も開けます。挑戦を通じて発見した市場の変化やトレンドは、企業が将来的に多角化経営を目指す際の強力な土台になります。

成長の可能性を広げる視点を持ち、環境に応じて柔軟に対応する姿勢が、新しい収益源を生み出す契機となるでしょう。

中小企業が海外進出を検討するべき背景

中小企業 海外進出 検討 背景

中小企業が海外市場に目を向けるべき理由は、単なる流行ではなく、国内市場や経営環境の変化にあります。

ここでは、海外進出が必要とされる背景を3つの視点で掘り下げていきます。

国内市場の縮小で成長が難しくなっている

日本国内では、少子化と高齢化が進行しており、経済成長の鈍化が顕著になっています。多くの業界で市場規模が縮小し、需要の減少が避けられない状況です。とくに地方市場では、消費者人口の減少が顕著であり、事業を維持するだけでも厳しいという声が多く聞かれます。

国内だけに依存する経営は、リスクを高めるのです。海外に目を向けることで、成長が見込まれる新たな市場に参入する選択肢が生まれます。国内市場の限界を感じている経営者にとって、海外展開は事業を持続させるための重要な戦略になります。

新しい顧客層の開拓によって、企業全体の成長が再び加速する可能性があるでしょう。

少子高齢化による労働力不足に直面している

労働人口の減少は、日本の中小企業にとって深刻な課題です。若年層の減少による採用難が続いており、とくに専門人材の確保が難しくなっています。

結果として、現場の負担が増えたり、生産性が低下したりする企業が目立ちます。こうした状況の中で、海外拠点を設けることにより、現地の豊富な労働力を活用する動きが広がっているのです。現地スタッフの採用や育成を通じて、安定した人員体制を築くことができれば、事業運営の持続性が高まります。

また、海外での人材活用は、日本国内では得られない多様な視点やアイデアを経営に取り込む機会にもなります。労働力不足の解決策として、海外展開は非常に有効な手段といえるでしょう。

新興国市場が成長を続けている

東南アジアや南アジア、アフリカ諸国など、成長を続ける新興国市場には大きな潜在力があります。これらの地域では、人口の増加や経済の発展により、消費者の購買力が年々上昇しているのです。

とくに中間層の増加は、今後の消費市場の拡大につながると期待されています。こうした市場に早期に参入することで、先行者としての優位性を確立することが可能です。日本企業の品質や技術力は、海外市場で高く評価されやすく、競合との差別化もしやすいでしょう。

将来性のある市場に事業を展開することで、長期的な売上基盤の確立と新たなビジネスチャンスの創出が期待できます。成長する市場でポジションを築くことは、将来にわたって強い経営基盤を形成するうえで重要です。

海外進出のメリットを活かすために経営者が持つべき心構え

中小企業 海外進出 心構え

海外市場での成功には、戦略や準備と同じくらい経営者の姿勢が重要です。短期的な成果だけでなく長期的な視点を持ち、変化を恐れず挑戦する姿勢が求められます。

ここでは、経営者が意識しておくべき3つの心構えについて解説します。

成長戦略の一環として位置づける

海外進出は、単なる売上増加のための施策ではなく、企業全体の成長を実現するための戦略として位置づける必要があります。

短期的に成果が見えづらい局面もありますが、そこで諦めずに継続して取り組む姿勢が重要です。経営者自身が海外事業を本業の一部と認識し、リソースや人材を適切に配分することで、組織全体の意識も高まります。

さらに、現地の顧客や市場の状況を把握するために、経営層が積極的に現場に足を運ぶことも大切です。トップダウンでの関与と長期的視点の両方が、持続的な成長を実現する大きな支えになります。海外展開を将来の柱にする意識が求められます。

短期的な利益ではなく中長期視点で考える

海外進出はすぐに結果が出るとは限らず、立ち上げ期は赤字が続くことも少なくありません。目先の利益だけを追わず、中長期的に事業を成長させる視点が求められます。

現地市場での信頼構築や顧客基盤の拡大には時間がかかるため、初期段階では投資の回収が難しい場合もあります。経営者が耐えるべき時期を理解し、継続的な資金や人的支援を行うことで、事業が安定し軌道に乗る可能性が高まるのです。

短期的な数字にとらわれず、戦略に沿った取り組みを続けることで、将来的に大きな果実を得ることができるでしょう。長期的な視野が不可欠です。

リスクと向き合いながら準備を徹底する

海外展開には多くのリスクが潜んでおり、それらに対する備えが不可欠です。政治的な不安定さや為替変動、現地特有の文化や法制度など、国内では想定しづらい課題が次々と現れます。

リスクを完全に避けることは難しいですが、リサーチや専門家の活用によって影響を最小化する努力は可能です。経営者自身がリスクを正面から受け止め、現地事情を深く理解したうえで柔軟に対応する姿勢が求められます。

十分な準備とリスク管理体制を整えることで、安心して事業を推進できる環境が整います。備えと覚悟が事業の成功を後押しする重要な要素となるでしょう。

まとめ

中小企業が海外進出を果たすことで得られるメリットは、売上の拡大やコスト削減、ブランド価値の向上、人材育成など多岐にわたります。

しかし、その成果を最大化するには十分な準備と戦略、経営者の覚悟が欠かせません。現地市場を理解し、パートナー選びやリスク管理に注力することで、事業はより安定しやすくなります。

短期的な利益にとらわれず、成長戦略の一環として位置づける姿勢が、持続的な成長を実現するための大きな力になるでしょう。積極的に挑戦し、新たな可能性を切り開いてください。

EDITOR

監修者

岩﨑 正隆

岩﨑 正隆 / 代表取締役

福岡県出身。九州大学大学院卒業後、兼松株式会社にて米国間の輸出入業務や新規事業の立ち上げ、シカゴでの米国事業のマネジメントに従事。帰国後はスタートアップ企業にて海外事業の立ち上げを経験。自らのスキル・経験を基により多くの企業の海外進出を支援するために、2023年に株式会社グロスペリティを設立。

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