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米国進出の失敗パターン5選|初期投資で大損しないための検証型アプローチとは

アメリカ市場はチャンスが大きい反面、事前の準備を誤ると多額の損失を抱えてしまうリスクも孕んでいます。特に日本国内で成功している企業ほど、その成功体験をそのまま持ち込もうとして失敗するケースが少なくありません。

今回は、日本企業がアメリカ進出で陥りがちな失敗パターンを5つに絞って解説します。あわせて、初期投資で大きな痛手を負わないための検証型アプローチについて、グロスペリティが実践している知見を交えてお伝えします。

アメリカ進出でよくある失敗パターン5選

成功事例の裏には、その数倍の失敗事例が隠れています。まずは、中小企業が陥りやすい典型的な落とし穴が必ずありますので事前に確認しましょう。

市場調査をデータだけで済ませてしまう

インターネット上のデータや統計資料だけを頼りに戦略を立て、現地のリアルな生活者の感覚を無視してしまうパターンです。データ上は需要があるように見えても、実際の味の好みや使い勝手、競合品との立ち位置が微妙にズレているだけで、商品は全く動かなくなります。

最初から現地法人や拠点を構えてしまう

気合を入れて進出を決めた際、まず現地にオフィスを借り、人を雇い、在庫を大量に送り込んでしまうケースです。売上の目途が立たないうちから固定費を膨らませてしまうと、数ヶ月でキャッシュが底をつき、撤退を余儀なくされます。

日本の成功モデルをそのまま持ち込む

日本で売れているから、日本と同じパッケージやキャッチコピーで通用すると信じ込んでしまう失敗です。アメリカの消費者がその製品に何を求めているのかというローカライズを怠ると、どんなに高品質な製品でも価値が伝わりません。

物流と規制のコストを過小評価する

輸送費だけでなく、通関での検査やFDA(米国食品医薬品局)の規制対応、さらには米国内での配送コストなど、見えないコストが積み重なり、最終的に販売価格が市場相場から大きく乖離してしまうパターンです。

パートナー選びで丸投げしてしまう

現地のコンサルタントや代理店にすべてを任せきりにしてしまい、なぜ売れないのか、あるいはなぜ売れているのかという理由がブラックボックス化するケースです。自社にノウハウが残らず、結局コントロール不能になってしまいます。

メリットとデメリットから見る検証型アプローチの重要性

こうした失敗を防ぐために推奨されるのが、小さな投資でテストを繰り返す検証型アプローチです。この方法には明確なメリットと、知っておくべきデメリットがあります。

メリット:見えないリスクを可視化できる

  • サンクコスト(埋没費用)の最小化 :もし本格進出の後に「商品が全く現地に合わない」と判明した場合、それまでに投じた現地法人の設立費用、採用費、大量の在庫、長期の事務所契約などはすべて無駄になってしまいます。検証型であれば、最小限のコストで「撤退」という選択肢を常に持てるため、致命的な赤字を回避できます。

  • 「売れるための仮説」の精度向上:日本での成功理由がアメリカでも通用するとは限りません。検証販売を通じて、「実はこの機能よりも、あのデザインが評価されている」「この価格帯ならリピートされる」といった、データには表れない現場の真実を掴むことができます。この一次情報は、本格展開時の広告宣伝費をどこに投じるべきかの正確な指針になります。

  • 現地バイヤーに対する強力な説得材料:アメリカのバイヤーは非常に合理的です。「日本で売れています」という言葉よりも、「アメリカの特定の層で、これだけのテスト販売実績があります」という現地での具体的なエビデンスを提示する方が、成約率は格段に高まります。

デメリット:スピード感と機会損失の懸念

  • 爆発的なシェア拡大には時間がかかる:慎重に検証を繰り返すため、市場を一気に独占するようなスピード感は得にくくなります。競合他社が巨額の資金を投じて大々的にキャンペーンを打ってきた場合、話題性で後れを取ってしまうリスクは否定できません。

  • 検証コストそのものが「持ち出し」になる期間:テスト販売の段階では、物流効率が悪かったり、プロモーションの効果が限定的だったりするため、単体での利益が出にくい傾向があります。目先の利益だけを追ってしまうと、「やはり海外は儲からない」と誤った判断を下して、将来の大きな利益を捨ててしまうことになりかねません。

  • 継続的な現場管理の負担 小さく試すといっても、FDA(米国食品医薬品局)の規制や通関手続きを無視できるわけではありません。実務の手間は本格進出とさほど変わらないため、自社リソースだけで検証を行おうとすると、社内スタッフが疲弊してしまうという側面があります。

失敗を回避するグロスペリティの検証型支援

私たちグロスペリティは、こうした失敗パターンを熟知しているからこそ、お客様に無理な巨額投資は勧めません。リスクをコントロールしながら着実に前進するサポートを行っています。

実務の代行で検証を加速させる

検証には時間がかかりますが、私たちは貴社の海外事業部として動くため、市場の反応確認からバイヤーへのヒアリングまでを並行してスピーディーに行います。経営者様は、上がってきた具体的なフィードバックをもとに、次の経営判断を下すことに集中できます。

現地法人のリソースをシェアする

自前でオフィスやスタッフを抱える必要はありません。グロスペリティが持つロサンゼルスの現地法人(Glosperity USA Inc.)のリソースを必要な分だけ活用することで、固定費を変動費化し、スリムな体制での進出を実現します。

本音のフィードバックと伴走

私たちは単に申請作業を代行するだけではありません。もし、現地のニーズと製品がズレていると感じた場合は、正直にお伝えします。どうすれば売れる形に修正できるかを共に考える、その伴走体制こそが私たちの提供価値です。

まとめ:2026年、賢くアメリカ市場を拓くために

2026年現在、アメリカ市場の不確実性は増していますが、一方で日本製品への注目度はかつてないほど高まっています。今求められているのは、大きく賭けることではなく、賢く検証しながら勝ち筋を見つける柔軟性です。

まずは小さく始めて、確実に手応えを掴む。その過程で直面する規制や物流、営業の壁を、私たちが実務レベルで支えます。失敗のパターンを事前に回避し、貴社の製品が持つ本来の可能性をアメリカで最大限に引き出してみませんか。

EDITOR

監修者

岩﨑 正隆

岩﨑 正隆 / 代表取締役

福岡県出身。九州大学大学院卒業後、兼松株式会社にて米国間の輸出入業務や新規事業の立ち上げ、シカゴでの米国事業のマネジメントに従事。帰国後はスタートアップ企業にて海外事業の立ち上げを経験。自らのスキル・経験を基により多くの企業の海外進出を支援するために、2023年に株式会社グロスペリティを設立。

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