日本からアメリカへの輸出、関税はどう計算する?2026年版・基礎知識と節税のポイント

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国内販売とは異なり、輸出には税関手続きや関税の計算が伴います。しかも2025〜2026年にかけては、米国の貿易政策の変化により、関税の仕組みが複雑になってきています。
この記事では、アメリカへの輸出関税の基本的な考え方から、節税のポイントまでをわかりやすく整理します。
そもそも関税とは何か
関税とは、商品が国境を越える際に課される税金のことです。
アメリカへ日本の商品を輸出する場合、税関手続きはアメリカ側(輸入者側)で行われ、アメリカの輸入者が関税を負担するのが一般的です。ただし、取引条件によっては日本側が実質的なコストを負担するケースもあるため、契約前に確認しておく必要があります。
アメリカの関税の仕組み。HSコードが鍵になる
アメリカへ輸入される商品は、「HSコード(統計品目番号)」と呼ばれる国際的な分類番号によって管理されています。このHSコードに基づいて、関税率が決まります。
HSコードの調べ方
HSコードは、アメリカ国際貿易委員会(USITC)が提供するHTS(調和関税表)で確認できます。日本語でも輸出入品目の分類を確認できる税関のウェブサービスが利用可能です。
自社商品がどのHSコードに該当するかは、事前に専門家(通関士・フォワーダー)へ確認することを強くお勧めします。
基本関税率の水準
アメリカの基本関税率(MFN税率)は、品目によって異なりますが、工業製品の多くは0〜5%程度の範囲内に収まっています。
一方、繊維・衣類・農産物・食品などは比較的高い税率が設定されているカテゴリもあります。ご自身の商品のHSコードを確認したうえで、正確な税率を把握することが最初のステップです。
2026年時点で注意すべき「追加関税」の動向
2025〜2026年にかけて、アメリカの貿易政策の見直しにより、一部の国や商品カテゴリに対して追加関税が課される動きが続いています。日本からの輸出品が直接の対象になるかどうかは商品によって異なりますが、サプライチェーンを通じて間接的な影響を受けるケースもあります。
注意が必要なのは、この追加関税の動向が流動的であるという点です。固定の数字として断言できる状況ではないため、最新情報は必ず米国税関・国境保護局(CBP)や、日本の貿易振興機関(JETRO)などの公式情報を定期的に確認するようにしてください。
輸出関税コストを抑えるための3つのポイント
ポイント① 正確なHSコードの分類で過払いを防ぐ
同じ商品でも、HSコードの分類が異なれば関税率が変わることがあります。誤った分類によって余分な関税を支払ってしまうケースは珍しくありません。通関士や輸出専門のコンサルタントに分類を確認してもらうことで、適切な税率を適用できます。
ポイント② EPA・FTAの活用を検討する
日本とアメリカの間には、現時点で包括的なFTA(自由貿易協定)は締結されていませんが、特定品目について優遇措置が設けられている制度が存在する場合があります。最新の通商協定の状況はJETROなどで確認し、自社商品への適用可能性を専門家と相談してください。
ポイント③ インコタームズ(取引条件)を正しく設定する
輸出の取引条件(FOB・CIFなど)によって、関税・物流コストの負担が変わります。
関税コストが最終的にどちら側の負担になるかを契約前に明確にしておくことが、トラブル防止にもつながります。グロスペリティでは、輸出サポート事業の一環として、取引条件の設定や物流スキームの構築もご支援しています。
輸出後の実務プロセスも事前に把握しておく
関税の計算だけでなく、輸出後の実務にも注意が必要です。アメリカへの輸出では、米国税関申告(輸入申告)、通関クリアランス、現地での配送手配など、国内では経験しない業務が発生します。
グロスペリティでは、輸出販売アドバイザリー支援と取引仲介(商社機能によるサポート)の2つの軸で、輸出後の業務プロセス全体をサポートしています。企業様が対応するのは日本国内のグロスペリティ指定場所までの配送のみとなるケースもあり、輸出実務の負担を大幅に軽減できます。
何から始めればよいかわからないという方へ
関税の仕組みを理解するだけでも、アメリカ輸出の準備として大きな前進です。ただ、正確な関税率や手続きは商品や状況によって異なりますので、個別に確認することが重要です。
グロスペリティは、アメリカ(LA)に現地法人を持ち、北米市場での輸出支援実績が豊富な会社です。まず何を確認すべきか。自社の商品に関税はいくらかかるのかといった段階から、無料相談会でお気軽にご相談ください。
アメリカ進出に関するご相談は、グロスペリティの無料相談をぜひご利用ください。
監修者
岩﨑 正隆 / 代表取締役
福岡県出身。九州大学大学院卒業後、兼松株式会社にて米国間の輸出入業務や新規事業の立ち上げ、シカゴでの米国事業のマネジメントに従事。帰国後はスタートアップ企業にて海外事業の立ち上げを経験。自らのスキル・経験を基により多くの企業の海外進出を支援するために、2023年に株式会社グロスペリティを設立。

