海外進出の支援・コンサルとは?利用するメリット・デメリットを徹底解説します。
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しかし、実際にこれらのサービスを利用することで得られるメリットとは何なのでしょうか。
本記事では、海外進出支援コンサルを利用するメリットとデメリットについて解説します。最初に海外進出コンサルの概要やサービス内容についても言及するので、海外進出に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
海外進出の支援・コンサルとは?
海外進出の支援コンサル会社の主なサービス内容は「企業が新しい市場へ進出する際に必要なサポートを提供する」ことです。
日本企業が国際市場において競争力を持ち、成功するために必要な施策・戦略を立案し実行のサポートをしています。具体的には、以下のような支援が行われることが一般的です。
- 市場調査:進出予定の国や地域の市場動向、現地の情報、競合分析、消費者のニーズを詳しく調査します。
- 法規制対応:現地の法規制やビジネス慣行に精通し、適切な手続きをサポートします。これには、会社設立、税務、労務関連の対応が含まれることが多いです。
- ビジネスパートナーの開拓:現地での信頼できるビジネスパートナーの選定や交渉をサポートします。
- 営業・マーケティング支援:現地での営業活動やマーケティング戦略の立案・実施をサポートします。
海外進出のコンサル会社はこれらの支援を総合的に行うことで、クライアント企業の海外進出を成功に導き、売上アップに貢献することも目指しています。
海外進出の支援・コンサルを受ける3つのメリット
では、具体的に海外進出コンサル会社の支援を受けるメリットはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、以下の3点にフォーカスして解説します。
- 海外進出の戦略をプロが考えてくれる
- 法律面でも安心して任せられる
- 過去の実績があるため成功確率が高い
ひとつずつ見ていきましょう。
メリット①:海外進出の戦略をプロが考えてくれる
海外進出のコンサルティングに特化した会社は、豊富な経験と専門知識を活かして、各企業に最適な海外進出戦略を立案してくれます。
戦略立案の際には現地情報のリサーチから競合分析まで幅広い情報を網羅的に扱う必要があり、ゼロから自社リソースだけで行うことは難しいです。
海外進出コンサル会社に戦略立案を依頼することで、面倒なリサーチ業務から開放され、より生産的な作業に自社リソースを回せるのはメリットだと言えるでしょう。
メリット②:法律面でも安心して任せられる
海外でビジネスを展開する際に障壁となるのが「法律」です。
日本での常識が海外では通用しないことはよくあるため、現地の法規制について熟知する必要があります。しかし、海外進出のノウハウがないと、ゼロから情報を集める必要があり、相当な労力がかかります。
しかし、ご安心ください。海外進出コンサル会社を利用すれば、現地の法規制やビジネス慣行に精通したコンサルタントが遵守すべき法規制を明確にして、事業運営に必要な手続きをサポートしてくれます。
メリット③:過去の実績があるため成功確率が高い
コンサルティング会社には、これまでサポートしてきた企業の事例がノウハウとして蓄積されています。
そのため、海外進出コンサル会社にサポートを依頼することで、これまでの事例を考慮した再現性の高い戦略を提案してもらえるため、海外進出の成功確率も高まります。
コンサル会社に依頼する際は、過去の実績を必ずチェックしましょう。「自分の事業内容・事業規模でコンサルが成功している企業があるか」という観点で調べることで、各会社に合ったコンサル会社が見つけられます。
海外進出の支援・コンサルを受ける3つのデメリット
ここまで、海外進出支援コンサルを受けるメリットについて解説してきましたが、良い面ばかりではありません。どんなサービスでもデメリットはあります。ここでは、以下の3つのデメリットについて解説します。
- コストがかかる
- サービス会社によって得意とする分野が異なる
- 自社でナレッジ・ノウハウが蓄積されにくい
メリットとデメリットの両方について正しく理解し、皆さんの目的にコンサル支援が必要かどうかを判断してみてください。
デメリット①:コストがかかる
海外進出コンサルに限らず、コンサルティング業者のサービスの利用には、高額な費用がかかってきます。
海外進出するだけでも多額の費用がかかってしまうことを考えると、ある程度の予算に余裕がある企業でないとコンサルサービスは受けにくいです。
しかし、コンサル会社は費用が高い分、成果が出る確率を何倍にも高めてくれるため、使う価値は十分にあります。
知見が全くない状態での海外進出には直面する課題がたくさんあり、全てを自社だけで乗り越えることには限界があります。上手に外部リソースを活用しながら、海外進出を成功させてください。
デメリット②:サービス会社によって得意とする分野が異なる
各コンサルティング会社には、それぞれ得意とする分野が異なります。そのため、自社の海外進出の目的に合ったサービス会社を選定することが重要です。
コンサル会社選びに間違えると「不適切なコスト投資となり、期待される成果が得られなかった」となる恐れもあるため、注意しましょう。
海外進出のコンサル会社を選ぶ際には、以下のポイントに着目して選ぶと各企業に最適なサービスが選べます。
- 進出する国・地域は?
- 事業規模は?
- 事業のジャンルは?
デメリット③:自社でナレッジ・ノウハウが蓄積されにくい
コンサル会社に依頼することで最適な戦略を素早く実行できるメリットが有る一方で、コンサルティングサービスに依存し続けることで、自社内で海外進出に関するナレッジ・ノウハウが蓄積されないというデメリットもあります。
自社でノウハウが蓄積されないと、コンサル会社頼みの経営になってしまい、コンサル利用の費用が増加し続けます。利用し続けることが悪いわけではありませんが、自社内のノウハウに知識を転換する作業も同時並行で進めるとよいでしょう。
まとめ:まずは海外進出コンサルに無料で相談しよう
今回は、海外進出コンサル会社のサービス内容から利用するメリット・デメリットについて解説しました。
縮小し続けることが予想される日本マーケットでビジネスを展開し続けることは、安定の選択肢ではなくなりました。いくつもの柱を持っておくことで、安定して売上を伸ばし続けられるビジネスが展開できます。
その選択肢のひとつになってくるのが海外進出です。しかし、海外進出をゼロから行うことにはリスクもあります。この場合、海外進出コンサルティングサービスの利用が効果的です。
海外進出のプロ集団に依頼・相談することも大切
海外進出について熟知したプロ集団が、これまでの実績と確かなリサーチ力をもとに、各企業に最適な戦略を立案します。
立案だけにとどまらず、現地でのマーケティング支援や営業代行、パートナー開拓の支援もあわせてサポートしてくれる会社もあるため海外進出に関する知識のない企業様にこそ利用をおすすめします。
ただし、コンサル会社を利用することで自社でナレッジが蓄積されにくいなどのデメリットもあるのが実情です。どんなサービスも一長一短の特徴があるので、客観的にサービスのメリット・デメリットを分析し、利用を検討してみてください。
監修者
岩﨑 正隆 / 代表取締役
福岡県出身。九州大学大学院卒業後、兼松株式会社にて米国間の輸出入業務や新規事業の立ち上げ、シカゴでの米国事業のマネジメントに従事。帰国後はスタートアップ企業にて海外事業の立ち上げを経験。自らのスキル・経験を基により多くの企業の海外進出を支援するために、2023年に株式会社グロスペリティを設立。