海外進出のリスクやデメリットとは?メリットも合わせて紹介します!
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海外進出をして、「事業を拡大させたい」、「より利益を上げたい」このように思われている方も多いはずです。
しかし、当然ながら海外進出には大きなリスクが存在します。そこでこの記事では海外進出のリスクについて詳しく説明を行っていきたいと思います。
また、合わせて海外進出のメリットについても紹介しますので、ぜひ参考にされてください。
海外進出の主なリスクやデメリットは5つ!
海外進出には様々なリスクやデメリットがありますが、特に気をつけなければならないリスクやデメリットは以下5つになります。
- 日本とは商習慣が違う
- 地政学リスクがある
- 人材が集まらない可能性がある
- 為替レートに大きく左右される
- 国特有のリスク
海外進出の主なリスクやデメリットについてわかりやすく説明をしますので、参考にしてください。
日本とは商習慣が違う
海外は日本と大きく商習慣が違う可能性があります。日本では当たり前のような取引でも、海外では当たり前でない可能性があるので、注意が必要です。
また交渉においても、日本とは全く違うスタンスで臨んでくる可能性があるので注意が必要でしょう。
事前にその国の商習慣についてよく調べておかないと、いざ海外進出をしたときに面食らってしまう可能性がありますので注意が必要です。
地政学リスクがある
日本は非常に安全な国です。治安は良く、水道水も問題なく飲める非常に珍しい国といわれています。
また夜に女性が1人で歩いても基本的には問題ない国とされています。
しかし、海外は全く異なり、日本のように治安が良い国は少く、水道水を問題なく飲める国も非常に少ないのが現状です。またほとんどの国で、夜に女性が1人で歩くのは非常に危険とされています。
※もちろん国や地域により異なります。
このように、海外進出をするにあたっては、地政学リスクが非常に高いのは、大きな注意点となります。
事前に、その国の地政学リスクについて、しっかり調べておく必要があるでしょう。
人材が集まらない可能性がある
海外進出をするにあたって、現地で働いてもらうスタッフが必要になります。日本では問題なく人材が集まっていても、その国で人材が集まるとは限りません。
また、世界的に人件費は高騰していますので、現地採用をする際は大きな注意が必要です。
日本から人を派遣する場合は、そもそも人材が集まらないケースがあり、様々な諸手当をつけなければならないので人件費が大きく上がる可能性があることも注意点が必要です。
為替レートに大きく左右される
現在、歴史的に見て大きな円安傾向にあります。海外進出するということは為替レートに大きく左右されるケースが多いです。
行う事業によって円高が良いのか、円安が良いのかは変わってきますが、いくら業績が良くても、為替レートが不利な方向に働くと利益が圧迫されてしまう可能性があるのは注意点といえるのではないでしょうか。
国特有のリスク
海外進出をするにあたっては、国特有のリスクについてしっかりと調べておく必要があります。
特に宗教については事前にしっかりと調べておいた方が良いでしょう。
日本では考えられないほど宗教を大切にしている国はたくさんあり、宗教の戒律を破ってしまうと大きな問題になってしまう可能性があります。
国特有のリスクについても海外進出をする際の大きな注意点になるはずです。
海外進出をする際はリスクマネージメントが非常に重要!
海外進出を成功させるためには、リスクマネージメントが非常に重要です。リスクマネジメントをしっかりと行わなければ、海外進出を成功させるのは難しいでしょう。
具体的にはまず事前調査が非常に重要です。まずは事前に調べることができることは事前に広域に深く調べるようにしておく必要があります。
ただし、日本での事前調査だけでは限界があります。
何度か実際に現地に赴くことが重要です。それは現地に赴かなければわからないことがたくさんあり、現地の雰囲気、現地の状況、現地の市場などを肌で感じることで可能な限りリスクを軽減することができます。
また、事前調査だけではなく、実際にどのような体制でどのような人材を海外業務に当てるかもしっかりとマネジメントする必要があるでしょう。
人件費の高騰とリスクマネージメント
仮に海外に興味があるスタッフが在籍していても、海外進出を担うほどの能力があれば問題ありませんが、そのような企業ばかりではありません。
もしかすると新しく人を採用する必要があるかもしれません。
その為にも、人件費に関しては事前にしっかりと計算しておく必要があります。
日本から人材を派遣する場合は、様々な手当も必要であり、日本で雇用するよりもコストがかかるのは覚悟しておいた方が良いでしょう。
また現地採用に関しても、海外の人件費は歳を追うごとに上がっていますので、コスト削減が主な目的の場合、思った通りに行かない可能性もあります。
実際に海外進出をした際も、しっかりとリスクマネージメントをしてください。
勤務管理や業績の確認はもちろん、スタッフの様々な悩みを聞いてあげられる体制を築くのが重要です。あくまで「人」が行うのがビジネスになりますので、人を大切にする体制を構築するようにしましょう。
海外進出をする際の主なメリットは3つ!
海外進出するメリットはたくさんありますが、主なメリットは3つです。
- 業績を大きく上げられる可能性がある
- コスト削減につながる可能性がある
- 新しいビジネスにつながる可能性がある
海外進出をする際の主なメリットについてわかりやすく説明をします。
業績を大きく上げられる可能性がある
海外進出をして業務の幅を広げれば業績を大きく上げられる可能性があります。
日本のマーケットと世界のマーケットでは数が違うので、大きく業績を上げられる可能性があるのは海外進出をする最大の魅力といえるのではないでしょうか。
コスト削減につながる可能性がある
海外進出をすることによって、現地企業との取引ができ、コスト削減につながる可能性があります。また、人件費も進出する国によっては大きく抑えられる可能性があるでしょう。
コスト削減につながる可能性があるのも海外進出をする大きなメリットです。
新しいビジネスにつながる可能性がある
海外進出をすることによって多くの人たちとつながりますので、そのつながりによって新しいビジネスが生まれる可能性があります。
当初海外進出をしたときに想像もしていなかったビジネスを展開できる可能性があるのも大きなメリットになるのではないでしょうか。
まとめ
今回は海外進出をする際のリスクを中心に説明をしました。
海外進出は業績を大きく上げられる可能性があるなど様々なメリットがありますが、日本とは全く違う環境でビジネスを行わなければならないので、相応のリスクもあります。
リスクを抑えるためには、まずは事前準備をしっかり行う必要があるでしょう。
その上でリスクマネジメントをしっかりと行うのが大切です。ぜひ今回の記事を参考にしていただき海外進出のリスクについて理解いただければと思います。
監修者
岩﨑 正隆 / 代表取締役
福岡県出身。九州大学大学院卒業後、兼松株式会社にて米国間の輸出入業務や新規事業の立ち上げ、シカゴでの米国事業のマネジメントに従事。帰国後はスタートアップ企業にて海外事業の立ち上げを経験。自らのスキル・経験を基により多くの企業の海外進出を支援するために、2023年に株式会社グロスペリティを設立。