アメリカ市場への挑戦!主要な食の展示会と成功のカギ

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特に、豊かな食文化と高品質な食材に恵まれた福岡の企業の場合、この傾向が顕著です。九州各地の農産物や海産物、加工食品を世界に発信するポテンシャルを秘めていることから、大躍進の足がかりになりえます。
しかし、アメリカ市場に参入するには、現地の消費者ニーズや規制、商流を理解することが不可欠です。そのための効果的な手段の一つが、「展示会」への参加です。
本コラムでは、アメリカ市場進出を目指す福岡の食品関連企業向けに、主要な食の展示会を紹介し、成功のためのポイントについて解説します。
アメリカの主要な食の展示会
アメリカでは、食品業界向けの大規模な展示会が、年間を通じて複数開催されています。これらのイベントを活用すれば、商品PRや市場調査、販路開拓の大きなチャンスを得られるでしょう。
ここでは、アメリカで開催される主要な食品関連展示会を3つ紹介します。それぞれの特徴を理解し、自社商品のターゲット市場に適した展示会を選ぶことが、成功に向けた第一歩です。
1.Winter Fancy Food Show(ウィンターファンシーフードショー)
Winter Fancy Food Showは、全米で最も歴史のある食品展示会の一つです。毎年1月に、サンフランシスコまたはラスベガスで開催されます。
主催は米国特産食品協会(Specialty Food Association)であることから、世界中から食品業界のプロフェッショナルが一挙に集います。
Winter Fancy Food Showの特徴
Winter Fancy Food Showは、高級志向の食品やグルメ系の商品が多く出展される食の展示会です。日本の伝統食品やプレミアム食材との親和性が高い特徴があります。
例えば、高品質な和牛や日本茶、特選醤油、発酵食品、ユニークなスイーツなどがバイヤーの関心を引くのにうってつけです。
おすすめポイント
Winter Fancy Food Showの魅力は、バイヤーの質の高さです。全米各地の大手スーパーや高級食料品店の仕入れ担当者、レストラン関係者、オンライン食品販売業者などが来場するため、北米市場の食品トレンドをつかむのに適しています。
また、ラスベガスやサンフランシスコという国際色豊かな都市で開催されることから、北米市場だけでなく、欧州やアジアのバイヤーとの接点も得られる可能性を秘めているのも魅力です。
2.Natural Products Expo West(ナチュラルプロダクツエキスポ・ウエスト)
Natural Products Expo Westは、自然食品、オーガニック食品、サステナブル食品に特化した世界最大級の展示会です。毎年3月に、カリフォルニア州アナハイムで開催されます。
Natural Products Expo Westの特徴
近年のアメリカでは、著しく「健康志向」が高まりを見せています。これを受けて食品業界でも、オーガニックやサステナブルな商品は、注目の的です。
Natural Products Expo Westは、発酵食品(味噌、納豆、麹など)、プラントベース食品(大豆製品、海藻由来食品)、ナチュラルスイーツ(和菓子、抹茶系製品)といった、日本の伝統食品との相性が抜群です。
おすすめポイント
アメリカの健康志向の高まりを受け、日本の伝統食品に対する認知度が年々上昇しています。特に、グルテンフリーやプロバイオティクス(乳酸菌・発酵食品)のカテゴリーでは、日本の食品が強みを発揮できるでしょう。
また、エコフレンドリーなパッケージやオーガニック認証を取得した商品は、バイヤーからの関心が高まる傾向にあります。
3.Plant Based World Expo(プラントベースワールドエキスポ)
Plant Based World Expoは、植物由来食品(ヴィーガン、プラントベース食品)に特化した展示会です。ニューヨークで、開催されます。
Plant Based World Expoの特徴
環境意識や健康志向の拡大により、プラントベース食品市場が急成長しているのが、近年のアメリカの食品市場です。Plant Based World Expoでも、大豆食品(豆腐、納豆、味噌など)、海藻類、植物由来の代替肉などが注目を浴びています。
Plant Based World Expoのおすすめポイント
日本の発酵食品や大豆食品は、プラントベース市場と親和性が高く、「ヘルシー」「エコフレンドリー」といった要素を活かした商品展開が可能です。特に、ヴィーガン市場や環境意識の高い消費者層をターゲットにすることで、新たなビジネスチャンスが広がります。
福岡の企業がアメリカ食品市場で成功するための秘訣
アメリカの展示会への参加を成功させ、海外進出の足がかりを築くために、次の点を意識しましょう。
1.市場リサーチを徹底する
アメリカの消費者ニーズや食品トレンドを分析し、自社商品の強みをどのように活かせるかを明確にします。健康志向、オーガニック、プラントベース食品の需要が高まっている点が、注目したいポイントです。
2.差別化されたブランド戦略を構築する
「福岡産」「和食」「発酵食品」「ヘルシー」などの強みを前面に打ち出し、ストーリー性のあるブランドストーリーを展開しましょう。特にアメリカ市場では、商品の背景や文化的な価値が購買意欲を高める傾向があります。
3.展示会を活用して直接バイヤーとつながる
Winter Fancy Food ShowやNatural Products Expo Westなどの展示会に出展し、現地バイヤーや流通業者とネットワークを築いてください。試食や実演を通じて商品の魅力を伝えながら、商談の機会を増やします。
4.法規制や認証をクリアする
アメリカではFDA(食品医薬品局)の規制や、有機食品ならUSDAオーガニック認証などの基準を満たすことが欠かせません。輸出前に必要な認証やラベリングを確認し、スムーズな市場参入を目指しましょう。
5.ローカルパートナーとの連携を強化する
アメリカ市場に精通した現地の輸入業者や販売代理店と提携し、販路開拓を進めてください。現地の販売チャネル(スーパー、レストラン、オンライン市場)を活用して、効率的に市場に浸透させましょう。
6.展示会後のフォローアップを徹底する
商談後のバイヤーへの連絡や試供品の提供を迅速に行い、関係を継続的に構築します。SNSやオンラインマーケティングを活用して、ブランドの認知度を高めることも重要です。
グロスペリティのサポートでアメリカ市場進出を加速!
アメリカの食品市場に挑戦するには、的確な市場調査、効果的な展示会出展、そして商談後のフォローが欠かせません。
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- 企画準備:市場調査・ターゲット選定・戦略立案で、最適な展示会とアプローチを決定
- 運営支援:ブース設計・商談サポート・英語資料作成で、現地バイヤーに的確にアピール
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海外展示会の実績とネットワークを活かし、リスクを最小限に抑えながらスムーズに市場参入を実現可能です。
初めての海外進出であればなおさら、市場を熟知したサポーターの存在は欠かせません。アメリカ市場での成功を目指すなら、まずはグロスペリティにご相談ください。
まとめ|アメリカ市場での成功への第一歩を踏み出そう
アメリカ市場は、日本の食品にとって、大きな可能性を秘めています。健康志向の高まりや和食ブームの拡大は、高品質な日本食材や伝統食品への関心を高める起爆剤です。
しかし市場参入にあたっては、現地のニーズや規制の理解、さらに効果的なプロモーションが不可欠です。戦略的に展示会を活用することで、自社製品の魅力を最大限に伝え、販路開拓のチャンスを広げられます。
グロスペリティの支援を活用すれば、市場調査から出展準備、商談、フォローアップまで一貫したサポートを受けながら、成功確率を大きく高められます。初めての海外進出でも安心して挑戦できる環境を整えることが可能です。
「今こそ、福岡から世界へ!」アメリカ市場への第一歩を踏み出し、貴社の食品を世界に届けましょう。
監修者

岩﨑 正隆 / 代表取締役
福岡県出身。九州大学大学院卒業後、兼松株式会社にて米国間の輸出入業務や新規事業の立ち上げ、シカゴでの米国事業のマネジメントに従事。帰国後はスタートアップ企業にて海外事業の立ち上げを経験。自らのスキル・経験を基により多くの企業の海外進出を支援するために、2023年に株式会社グロスペリティを設立。