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【食品・飲料編】アメリカのオーガニック・ナチュラル市場で日本産が選ばれるための戦略とは

アメリカのオーガニック・ナチュラル市場に日本の食品・飲料を持ち込みたい。

そう考えている中小企業の経営者の方は、近年確実に増えています。しかし、「どこから手をつければいいのかわからない」「現地の棚に並ぶまでの道のりが見えない」というお声も、同じくらい多く聞こえてきます。

この記事では、アメリカのオーガニック・ナチュラル市場の特性と、日本産食品が選ばれるための戦略・参入ルートについて、現場感覚を交えながら整理していきます。

アメリカのオーガニック・ナチュラル市場はなぜ日本産に向いているのか

アメリカの消費者の健康意識は、ここ数年でさらに高まっています。

「何が入っているか」「どこで作られたのか」を気にするいわゆるクリーンラベル志向の消費者層が、全国的に拡大しています。こうした背景の中で、日本産の食品・飲料が持つ強みが改めて注目されています。

日本産食品の強みとして特に評価されやすいのは、製造品質の高さ、原材料のシンプルさ、そして和食そのものが持つ健康イメージです。味噌・醤油・米麹・抹茶・甘酒といった発酵食品や伝統的な食材は、プロバイオティクスや自然由来の成分に高い関心を持つアメリカ人消費者のニーズと合致しています。

さらにJAPANというブランドそのものが、品質の証明として機能するケースも少なくありません。特にオーガニック・ナチュラル系のスーパーマーケット(Whole Foods MarketやSprouts Farmers Marketなど)の棚では、原産国が購買判断に直接影響することもあります。

ただし注意が必要なのは、日本産だから自然に売れるという時代ではないということです。現地の消費者になぜこれを選ぶのかを明確に伝えるポジショニングと、流通ルートの整備が不可欠です。

参入前に必ず確認すべき規制と認証の壁

FDA登録と表示規制への対応

アメリカで食品を販売するためには、FDA(米国食品医薬品局)への施設登録が必要です。加えて、製品の成分表示・アレルゲン表記・栄養成分表示などは、アメリカ独自の基準(FDAラベリングルール)に準拠する必要があります。

日本語のラベルのままでは販売できないのはもちろん、日本国内では問題のない成分でも、アメリカでは添加物として規制される場合があります。また輸入食品に対するUSDA(米農務省)の検査も考慮が必要です。

グロスペリティでは、こうしたFDA登録支援を含む輸出サポートを一括して提供しており、規制対応の壁を低コスト・短期間で越えるための実績とノウハウを持っています。(詳細はこちらから:https://glosperity.co.jp/service/export/

オーガニック認証の有無とポジショニング

オーガニックを前面に打ち出して販売するためには、USDA認定のオーガニック認証を取得していることが条件となります。ただし、認証の取得には時間とコストがかかるため、まずは、ナチュラル・クリーンラベル・発酵食品・伝統製法などの切り口でポジショニングすることも有効な戦略です。

重要なのは、認証の有無にかかわらず、製品のストーリーと素材の誠実さで勝負できるかどうかです。現地のバイヤーに響くのは、数字や認証だけでなく、その食品が持つ背景や職人の技術であることは、多くの支援事例からも見えてきます。

現地市場への参入ルート:3つのアプローチ

① 現地ディストリビューターを通じたB2Bルート

最も現実的なアプローチのひとつが、アメリカ現地のディストリビューター(流通業者)を通じてスーパーやレストランに卸すルートです。ディストリビューターはすでに小売店・外食業態とのリレーションを持っているため、単独でゼロから開拓するよりも圧倒的にスピードが上がります。

ただし、適切なディストリビューターを見つけるには、現地ネットワークが欠かせません。グロスペリティでは、アメリカ現地法人(カリフォルニア州)を拠点に、現地ディストリビューターや小売バイヤーへのアプローチ代行を行っており、食品系商社のアメリカ向けB2C輸出事業展開の実績も持っています。(詳細はこちらから:https://glosperity.co.jp/case/14502/

② 越境EC・Amazon USを活用したB2Cルート

実店舗への参入とあわせて、または先行する形でオンライン販売を活用する方法もあります。Amazon USでの出品は、初期の市場テストとしても有効です。どの価格帯に反応があるのか、どのキーワードで検索されているのかを把握することで、その後のB2B戦略にも活かすことができます。

グロスペリティは、Amazon US運用代行から海外在庫・発送代行まで一貫して対応しており、越境ECのスモールスタートをサポートしています。

③ 展示会・商談会への参加

Expoシリーズ(Expo West、Expo Eastなど)はアメリカのナチュラル・オーガニック業界で最も影響力のある展示会です。ここでバイヤーと直接商談する機会を持てるかどうかが、販路開拓の速度を大きく左右します。

ただし、展示会への参加は費用も労力も大きく、事前準備と英語での商談対応が求められます。グロスペリティでは展示会の企画・運営支援から通訳・翻訳まで一貫してサポートしています。

日本産ブランドを活かすためのメッセージ設計

日本産の食品がアメリカのオーガニック・ナチュラル市場で選ばれるためには、製品の品質だけでなく、英語でのメッセージ設計が重要です。具体的には次のような切り口が有効です。

100年以上続く製法で作られた発酵食品・農薬不使用の国産原料を使用・職人による手仕事で仕上げた醤油、こうした背景情報を、シンプルで伝わりやすい英語で表現できるかどうかが、現地バイヤーとの商談を左右します。

パッケージデザインの現地化も見逃せないポイントです。日本のデザインをそのまま持ち込んでも、現地の棚に並んだときに埋もれてしまうことがあります。現地消費者にこれを手に取ってみたいと思わせるビジュアルへの投資は、販路開拓と同等の重要性を持ちます。

まとめ:スモールスタートで市場の声を聞くことが成功への近道

アメリカのオーガニック・ナチュラル市場への参入は、大手でなければ無理、そんなことはありません。実際にグロスペリティが支援してきた企業の中には、中小の食品メーカーや商社が現地での販路を確立した事例が複数あります。

重要なのは、最初から完璧な体制を整えることではなく、スモールスタートで市場の声を聞きながら戦略を磨いていくことです。FDA登録・ラベル対応・ディストリビューター開拓・越境EC、こうした一連のプロセスを、経験あるパートナーと伴走しながら進めることが、最もコストと時間を節約できる方法だと考えています。

EDITOR

監修者

岩﨑 正隆

岩﨑 正隆 / 代表取締役

福岡県出身。九州大学大学院卒業後、兼松株式会社にて米国間の輸出入業務や新規事業の立ち上げ、シカゴでの米国事業のマネジメントに従事。帰国後はスタートアップ企業にて海外事業の立ち上げを経験。自らのスキル・経験を基により多くの企業の海外進出を支援するために、2023年に株式会社グロスペリティを設立。

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